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01-9 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合 (最終話)


はじめに
この小説は、私MONTANとholmiumによるユニット「Dos Gatos」4枚目のアルバム「ホルモンの森」から派生してできています。

ホルモンの森に消えゆく人たち
01-9 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

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illustration:holmium

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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

01-8 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合


はじめに
この小説は、私MONTANとholmiumによるユニット「Dos Gatos」4枚目のアルバム「ホルモンの森」から派生してできています。

ホルモンの森に消えゆく人たち
01-8 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

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illustration:holmium

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01-7 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合


はじめに
この小説は、私MONTANとholmiumによるユニット「Dos Gatos」4枚目のアルバム「ホルモンの森」から派生してできています。

ホルモンの森に消えゆく人たち
01-7 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合


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テーマ : 自作連載小説
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01-6 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合


はじめに
この小説は、私MONTANとholmiumによるユニット「Dos Gatos」4枚目のアルバム「ホルモンの森」から派生してできています。
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illustration:holmium

ホルモンの森に消えゆく人たち
01-6 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

2006年5月15日・月曜日、東京は曇り空。
日課の早朝散歩の途中、寺田ひろみは森の中で道に迷っていた。
「あれぇ、おかしいなぁ〜。そろそろ木の上にビルが見えるのに…。」
家主で元同居人のユーコの勧めで始めた早朝の散歩である。
この森は何度も足を運んでいたのに、こんな事は今までなかった。
いつもなら新緑の木々の向こうに、高層ビルの頭が見えるはずなのに…。
そこには青々とした空が広がっているだけだった。
(あれ?いつの間に晴れたんだろう。)予報では終日曇りのはずだった。
クヌギの木が多く目立つようになり、間を埋めるように低木が増えてきた。
雑草の高さが増し、道が獣道の様に狭くなってきた。
(おかしいなぁ〜、一本道だから迷うはずないのに…。どこかで変な所に入っちゃったのかもしれない。)
寺田は元来た道を引き返すことにした。
だが行けども行けども風景が変わらない。
まるで同じところをぐるぐると回っているような感覚になった。
脇の下から気持ち悪い汗が流れる。
小さな青いリュックから携帯電話を取り出してユーコに連絡をしようと思った。
困ったときは、すぐユーコに連絡するクセがついている。
寺田は携帯音痴で電話番号登録もユーコにやってもらった。

だが何の反応もない。
電話が通じない。
ようやく電波が届いていないのに気が付いた。

「そんなバカな…街中にある森なのになぜ!?」
寺田は頭が真っ白になった。
突然のハプニングでまともに考えられない。
時間もわからない。まだ午前中だとおもう。
思うだけだが、携帯電話の時計はAM3:00。
時間が戻っている…!?
「携帯が壊れただけよ…。」
寺田は背筋に寒気を覚えた。
「誰かいませんか~!」(誰かいませんか~!)
「誰か~!」(だれか~!)
小さく木魂が帰ってくる。
シ――――ンと静まり返った森。
寺田はそこに立ち止まったまま泣きたくなった。
「東京の森で遭難する?あり得ないでしょ!」
なんだか怒りもこみ上げてきた。
(そうだ、夢だ。これは夢なんだわ。)
喉がカラカラに乾く。
噴き出た汗が着衣に纏(まと)わりつき体を冷やす。
とてもリアルな夢…いや現実…?

そのうち、左の方から奇妙な鳴き声が聞こえてきた。
鳥のような鳴き声。
[コッチャ・コイ][コッチャ・コイ]
[コッチャ・コイ][コッチャコッチャコッチャコッチャ]

寺田は誰かに呼ばれているかのような錯覚を覚えた。
雑草が生い茂り道はないのだが、ふらふらと鳴き声のする方へ入り込んでいった。
邪魔な低木の枝をかき分け、膝上くらいの草を踏みつぶしてゆっくり進んでいった。

急に道が現れた。赤茶の土の上に疎(まば)らに砂利が敷き詰められているような細い道だ。
その道をさらに進むと、だんだんと森が開けてきた。
「ああ、良かった。何とか出られそうだわ。」

開けた森の先には、見たこともないような大きな木があり、
澄み切った青空が広がっていた。
その木の少し離れたところに、風変わりな木造の建物が見えてきた。
不思議な光景だった。

寺田はしばらく呆然とそれを眺めていた。

01-7 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

01-5 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

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マガジン「ホルモンの森」
ホルモンの森:第1話:ネコネコの森に帰って来たよ
Dos Gatos ホームページ
ブログ◆ユニット曲 迷子のツインスター「ホルモンの森」より

テーマ : 自作連載小説
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01-5 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合


はじめに
この小説は、私MONTANとholmiumによるユニット「Dos Gatos」4枚目のアルバム「ホルモンの森」から派生してできています。

ホルモンの森に消えゆく人たち
01-5 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

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illustration:holmium

「例の楽曲提供の話、断っちゃったんだってね。」
二人は居間でアフタヌーン・ティーの紅茶を飲んでいる。
ライトグレーのスウェット上下のままの寺田は黙ってうなずき、ティーカップに息を吹きかけていた。
「相変わらずの猫舌ね。アイス・ティーにすればよかったかしら?」
「ううん、大丈夫。」
床には読みかけの雑誌やらコミックが乱雑に置かれている。
モスグリーンの柱の時計は午後3時。
「ひろみねぇ~、こんな生活をしていたら、ほんとうに猫になっちゃうよ。」
ユーコは気を使って、ひろみの具合の様子をうかがっていた。
「それも悪くないね。夢の中で違う自分になっていた気がするんだ。
このごろ、寝るのが楽しみになっちゃって…」
寺田はナイーブというか打たれ弱いというか…そんな内面を抱えつつ、子供っぽく無頓着でズボラな性格をあわせ持っている。
ユーコと初めて会った時、寺田は過去の記憶を失っていた。名前だけは覚えていた。年齢も実のところ分からない。あったときは18歳から20歳くらいかなぁとユーコは思っていた。一緒に暮らすようになって、仮の身元引受人になったが、一向に素性は分からないまま、ずるずると来てしまった感がある。
警察の捜査は最初の数カ月で打ち切られたんだと思う…その後なんの進展もなかった。
当時、探偵を雇うほど金銭的な余裕はなかったし
検査のために病院も勧めたが、寺田は激しく拒否した。
その内本人がなにか思い出すだろうと、ユーコはたかをくくっていた。
共同生活に支障はないし、むしろ気兼ねをしない良いパートナーであった。
純朴、悪く言えば世間知らずな寺田に対して、ユーコはいろいろ教えてあげた。
素直に自分好みに変わっていく寺田を妹みたいに可愛く思うようになっていた。母性本能をくすぐられるというか、ファッション、メイク、髪型、香水などなど…寺田はどういうわけか、柑橘系の匂いが苦手だった。バニラのような甘い香りを好んだ。
そこは自分と違うなぁと思うが…。
ユーコはなんだかお人形遊びをしているような感覚になることが楽しかった。

それでも寺田が時折見せる独特な感受性は、ユーコをハッとさせる。
音楽の才能はすごい。一度聴いた曲はすぐに覚えてしまうし、サイレントギターで再現してしまう。(住宅事情で、アコースティックギターだと近所迷惑になるので禁止にしている。)
作曲する時も思いつくと、言葉と同時にさらっとできてしまう。
シンガーソングライターってみんなそうなのかな?とユーコは最初思ったが、すぐにそれが特殊なものだと気付かされた。

01-6 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

01-4 寺田ひろみ(シンガーソングライター)の場合

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MONTAN18

Author:MONTAN18
音楽好きが高じて自分でも作り始める。好きなジャンルは国内海外問わず、ロック、ポップス、ジャズ、クラッシック、ワールド、エレクトロリカ・ポストロック・テクノなど多岐に渡る。ルーツはプログレ。
montan_place@yahoo.co.jp

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